スコピエのカジノ『Flamingo』でひと勝負してきた

スコピエには多くのカジノがあります。日本のパチンコと同じくらいの頻度で目にします。

先日、マケドニア広場に面したマリオットホテルの1階にあるカジノ『Flamingo』でひと勝負して来ました。
宿の管理人曰く、スコピエで一番オススメのカジノだそうです。

けいさん

「勝った分は物乞いにくれてやる(ドヤァ)」

宿の仲間にはそう言い残し、Flamingoに向かいました。

中に入ると受付にて「初めてのご来店ですか?」「どのようにして当店をお知りになりましたか?」などと質問されました。カジノ内では帽子の着用は禁止されており、まずは帽子とマスクを外して写真撮影。パスポートの写しも取られました。さらに親指の指紋まで採取。その後ようやくプレイヤーズカードを発行してもらい、入店を許可されました。

プレイヤーズカード。VIP感あふれるデザイン

カジノは4フロアほどありました。ゲームの種類は80%がスロットマシン、10%がルーレット、10%がディーラーが采配するテーブルゲーム、といったところ。土曜日にも関わらずガラガラです。少ないながらも入店している客のほとんどはスロットをやっていました。

賭け金はユーロのみ。

アナログ式のルーレットの前に座りました。同じルーレットを囲んでいる客は他に誰もいません。
50ユーロ紙幣を入れ、いざ勝負へ。
※ あらかじめ申し上げておきますが、かなりミミッチィ勝負です。ご容赦ください。

基本戦略ですが、毎回の賭け金は合計で3ユーロ前後とし、その内訳を次の組み合わせにしました。

  • 「1-12 」または「13 – 24」または「25 – 36」 に1ユーロ
  • 「黒」または「赤」に1ユーロ
  • 残りを分散していろいろな数字に直接賭ける(1点賭け)

これは以前マカオでカジノをプレイ中に編み出した、完全に我流の方法です。

最初は怒涛の連勝が続き、一度も負けることなく57ユーロぐらいまで増えます。ですが「イケるやん」と思った矢先に調子が狂いはじめ、40ユーロまで減ってしまいます。その後また原資を回復しますが、勝っては負け、負けては勝ち、という展開が繰り返されました。

ルーレットで怖いのは「0」が出ると0以外に賭けた分が全部持っていかれるというルール。私はリスクヘッジのため、途中から毎回0.20ユーロだけ「0」にも賭けておく小ワザも駆使し始めます。

一度だけこのリスクヘッジが効き、一気に0.20ユーロが7.20ユーロ(36倍)に化けたりもしました。このときばかりはさすがにニヤけましたね。

そして一時は59ユーロまで増やすことに成功。ここが辞め時か?との考えが頭をよぎります。

途中、一人の青年がおもむろに隣の台にユーロ紙幣を入れたかと思うと、次のゲームでいきなり50ユーロほど勝って颯爽と去っていきました。先日記事にも上げた『Cost of Living』によれば、スコピエの平均月収は55,000円ほど。彼が現地の人かはわかりませんが、ミミッチィ勝負ばかりして、たかだか9ユーロの勝ちで逃げ切ろうとしている自分がカッコ悪いことだけは確かです。

追い打ちをかけるかのように、時折「JACKPOT!(大当たり) 」がカジノに鳴り響き、具体的な金額がスクリーンに表示されます。この日見た最高額は何と35,000ユーロ(460万円)ほど。悪魔のささやきが聞こえました。

けいさん

9ユーロごときで勝ち逃げなど笑止

結局「辞め時」を逃し、プレイを続けるも徐々に原資は削られていきました。

最初から20ユーロ負けたら(つまり原資が30ユーロになったら)辞めようと思っていましたが、たとえ負けが続いても、カジノというのはなかなか “トドメ” を刺してくれないもの。40ユーロくらいにまで減っても、次に大きく勝って復活する、の繰り返しで、なかなか “撤退ライン” に到達しません。

気づくとプレイ開始から2時間ほど過ぎていました。だんだんと腹も減ってきます。次第に現金をやり取りしているという感覚もマヒし、勝っても負けても心が動じなくなってきました。
徐々に賭け金も大きくなっていきます。もうお気づきですね?典型的なアカンパターンです。

こうなれば占めたもの。マケはもうすぐそこに迫ってきています。心の中で断末魔の叫びが聞こえました。

けいさん

「ひと思いに殺してくれぇ!」

・・・

願いが通じたのでしょうか。
次に40ユーロになってから30ユーロに減るまで、そう時間はかかりませんでした。

引き際は美しく。ギャンブルで一番重要な鉄則です。
私は20ユーロ負けた時点であきらめ、カジノを後にしたのでした。

帰る道すがら、私はこう考えることにしました。
『お金を増やしに行ったのではない。定価20ユーロの「刺激」という商品を買ったのだ』と。

なにせここはスコピエ。シゲキ代が多少高くついたのは仕方ありません。
モノの価格は需要と供給の関係で決まるのですから(負け惜しみ)

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

コメント

コメントする

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

目次