写真多め!ビトラの街ガイド【古代遺跡&おすすめレストラン2選】

シロク・ソカク

北マケドニア第二の都市ビトラ(Bitola)。北マケドニアで最も美しいといわれている古都です。

ただ人口は9.5万人台と規模は小さく、観光名所と言える場所も後述のヘラクレア・リンケスティスくらいしかないため、1泊2日でも十分楽しめる街です。

そんなことはつゆ知らず、3週間以上も滞在した私。

本記事では3週間も無駄に滞在したからこその発見も交えながら、ビトラの街案内をしてみたいと思います。

目次

シロク・ソカク(Širok Sokak)

ネオクラシカル様式の建物(新古典主義建築)が立ち並ぶ、ビトラの目抜き通りです。

ビトラはオスマン帝国時代の1836年から1867年まで、ルメリアという行政区の首都でした。その名残で、シロク・ソカク沿いにはロシアやセルビアなど各国の領事館(Consulate)も建っています。

歩行者天国になっていて、おしゃれなバーやカフェが軒を連ねているため終日大変な賑わい。歩いているだけでも楽しくなります。

シロク・ソカク
シロク・ソカク
右手に見えるのはロシア領事館。ロシアの国旗がたなびいていますね。
マグノリア広場
マグノリア広場
マグノリア広場。奥に見えるのは「イエニ・モスク(Yeni Mosque)」
夜のシロク・ソカク
シロク・ソカクが最もにぎわうのは夜。コロナ下でもこの人混み

マグノリア広場(Magnolia square)

シロク・ソカクの北端に位置するマグノリア広場

北マケドニアの英雄といえばアレキサンダー大王が有名ですが、彼の父「フィリッポス2世」の像と時計塔がある場所です。

ビトラがある地域は大気の組成や地形が特殊なのでしょうか?マグノリア広場から見える空は、時間帯ごとに驚くほど多彩な表情を見せてくれます。

次の4枚の写真はスマホで撮影したもので何も加工を加えていません。映えますね~

マグノリア広場
マグノリア広場
マグノリア広場
もちろん無加工です。こんなに青くなるものですか(驚)
マグノリア広場
夜のライトアップもいい塩梅。“品”を感じさせる仕上がりに

聖デメトリウス教会(St. Demetrius Church)

1830年代建立の東方正教の教会。オスマントルコ時代に特別な許可のもと、建てられたようです。

正確にはシロク・ソカク沿いではなく、1本西側に入った通りにあります(入場無料)。

Cineculture
St. Demetrius (St. Dimitrij) Church in Bitola - Cineculture St. Demetrius (St. Dimitrij) Church in Bitola Play Audio https://cineculture.online/wp-content/uploads/2020/12/11_sv_dimitrij.mp3 Sign Language Video St. Demetr...
St.Demetriu of Thessaloniki
まばゆいばかりのイコンの列にはただ圧倒されるばかり

オススメのレストラン2選

シロク・ソカク沿いには多くのお店があるものの、その半分くらいはカフェ&バーであり、レストランの数は意外と多くありません。

そんな中でも特においしかったレストランをご紹介します。今回紹介するのは純粋に「味」の観点からとなります。

なお「北マケドニアの伝統料理が食べられる」という条件でのおすすめのレストランについては、以前別の記事にまとめてあります。こちらも合わせてご一読ください。

Pizza Metro

店名に「Pizza」が入っていようが、あえてピザをオーダーしないのがけいさん流。

この店では「醤油チキンライス(Chicken with soya source)」をおすすめします。

醤油が使われているだけで美味しく感じますね。やはり自分は日本人なのだと実感した次第。

250デナリ(≒ 664円) でした。

ちなみにここは北マケドニアでは珍しくカレー(インドカレータイプではなく、日本のそれに近い)も食べることができます。

Pizza Bure

ピザ部門からは「Pizza Bure」をノミネート。何度も記事で言及していて心苦しいのですが、北マケドニアはとにかくピザのレストランが多くてすぐに食事に飽きてしまいます。

ですが「Pizza Bure」のピザは絶品!北マケドニアに来て初めてもう一度食べたいと思ったピザでした。

生地は薄めでカリッとしているのも、他にない特徴。

こちらのレストラン、実はフードメニューにはピザしかありません。やはり専門店はハズレがないですね。

写真は「Dry Sausage」ピザ。230デナリ(≒ 610円) でした。

ヘラクレア・リンケスティス(Heraclea Lyncestis)

ビトラ1の観光名所といえば、ヘラクレア・リンケスティス

元々はアレキサンダー大王の父フィリッポス2世が紀元前4世紀中頃に建設した都市です。

そのあとはローマ帝国、次にビザンツ帝国の支配下に入りますが、472年の東ゴート族の侵略と518年の地震を契機に徐々に衰退していったとされています。

今日見られるのは主にビザンツ帝国支配下の3~4世紀の遺構。この時期はヘラクレアが宗教的に重要な場所になっていたようです。

入場料:120デナリ(≒ 318円 現金のみ)

アクセス:市中心部から南へ2km(歩いて行けます)

入場時間:

  • 4 ~ 9月: 09.00 – 18.00(毎日)
  • 10 ~ 3月: 09.00 – 16.00(毎日)

ゆっくり見ても1時間もあれば十分に周れる広さ。

ローマ式浴場(Therma)やバジリカ(Basilica, 聖堂)を見学することができますが、一番の見どころはモザイク画円形劇場です。

モザイク画は上を歩きながら見て回れるので、至近距離から鑑賞することができます。

ヘラクレア・リンケンティス
ヘラクレア・リンケンティスのモザイク画
ヘラクレア・リンケンティスのモザイク画
大バジリカの一部。大バジリカは4~6世紀に作られた
ヘラクレア・リンケンティス
円形劇場。2,500人の収容能力を誇る。演劇や剣闘士の見世物、ときには動物を使った処刑なども行われていたそう
ヘラクレア・リンケンティス
ヘラクレア・リンケンティス

ちなみにビトラの写真を友人に見せたところ、「ヒストリエ」という北マケドニアを舞台にした歴史漫画(連載中。既刊11巻)があると教えてくれました。街の描写がソックりらしいです(笑) 

それもそのはず、2010年に第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門の大賞、2012年に第16回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞しており、時代考証などもしっかりできていると思われます。

事前に読んでおくと、より深い知識が得られて充実した観光体験ができるかも!?

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スコピエからビトラへは鉄道がおすすめ

スコピエからビトラへ行く主な手段にはバスと鉄道がありますが、オススメは鉄道です。

私はバスでスコピエ~ビトラ間を移動したこともありますので、比較してみると次のようになります。なお、どちらも時間通りに発車します。

鉄道バス
料金315デナリ(≒ 836円) 450デナリ(≒ 1,194円)
所要時間3.5時間3.5時間
充電×
トイレありなし
※トイレ休憩は1回あり
車窓からの眺め
運行ペース1日に3本1時間に1本
その他酔いづらいめちゃ酔う
(主に曲がりくねった山道を走るため)

鉄道は1日3本しかないという点以外、すべてにおいてバスより条件がいいです。

どうしても鉄道の時間帯に都合がつかない場合のみ、バスに乗りましょう。

スコピエ~ビトラ間の鉄道タイムテーブル(2021年5月現在)

  • スコピエ発ビトラ着
    • 06:57 ~ 10:20
    • 14:30 ~ 17:55
    • 20:05 ~ 23:28
  • ビトラ発スコピエ着
    • 04:30 ~ 8:00
    • 12:50 ~ 16:25
    • 18:25 ~ 22:00

ちなみに車中でマスクを外していると鉄道員に注意されました。マジメで大変よろしいですね(笑)

ビトラの鉄道駅
ビトラの鉄道駅
ビトラの鉄道駅

今回のビトラ滞在で惜しむらくは、カフェやバーを開拓できなかったこと。

スコピエなら1人でカフェでコーヒーを楽しんでいる人は見かけますが、ビトラではまず見かけません。一人で滞在している私は、宿泊先にこもって仕事ばかりしてましたね・・・

ほとんどのバーやカフェでは、ハウスやエレクトロなどのクラブミュージックが流れており、選曲センスも素晴らしいので開拓したかったんですけどね。

ともあれ、旅先というのは1つや2つ、やり残したことがあるぐらいがちょうどいいものです。

またいつかビトラに戻ってきたいな、と思う私なのでした。

ビトラからの遠景
【オマケ】ビトラから西に望む風景。遠くに見える雪山はペリステル山
シロク・ソカク

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