ベラト観光のハイライト!ベラティ城ガイド【入場無料にする裏ワザ(合法)も】

ベラティ城

本記事ではベラト観光のハイライトとなる「ベラティ城」について書きたいと思います。

現在のアルバニア人は紀元前から存在したイリュリア人(Illyrians)という民族の末裔と言われています。

そのイリュリア人の中の「パルティニ(Parthini)」という部族が、BC4世紀に建てたのがベラティ城

建造後は、

  1. BC219年にローマ帝国によって占領され要塞化
  2. ビザンツ帝国時代の5,6、13世紀に修復と拡大

という経緯を経て現在に至ります。

そのため城内には24個の見張り塔の他、最多の時で35の教会が建てられたようですが、今はそのいくつかが残るのみとなっています。

現在、城内で見られる建物の多くは13世紀に建てられたもののようです。

カラヤ地区
カラヤ地区
カラヤ地区

実は、城内では今も数百人程度の住民が暮らしているベラティ城。

商店、カフェ、レストラン、ホテルなどもあるので、小さいながらも1つの街を形成しています。

住宅の中には、売りに出されている物件もチラホラ。

ベラト自体が2008年にユネスコの世界遺産に登録されたため、ベラティ城内の物件が高く売れるようになったためです。

中には売値300,000ユーロ(4,000万円弱)で出されている強気物件もあるとのこと。

東京都心部の物件レベルですが、いくら世界遺産の街とはいえベラトの人口は6万人程度。果たして売れるでしょうか(2021年7月現在まだ買い手は現れていないようです)。

売り出し中の物件
売り出し中の物件

またアルバニアの10レクコインの裏に描かれているのがベラティ城だったりします。

10LEKコイン(表)
10LEKコイン(裏)
目次

ベラティ城内の見どころ

コンスタンティヌス像

コンスタンティヌス像

コンスタンティヌスは都市コンスタンティノープル(後のビザンツ帝国首都。現在のイスタンブール)を築いたローマ皇帝。

初のキリスト教徒のローマ皇帝としても知られますが、実はイリュリア人の末裔だそう。

ほんの短い間ベラトにも滞在したことがあったようで、彼の像が建っています。

レッドモスク

レッドモスク
哀愁漂うレッドモスク

アルバニアはオスマン帝国による治世も経たため、城内にはモスクも建てられました。

その1つがレッドモスク。15世紀建造とされ、アルバニアでも最も古いモスクの1つと言われています。

現在はミナレットを残すのみ。

オヌフリ・イコン美術館

聖マリアの生神女就寝大聖堂( The Dormition of Saint Mary Cathedral / Katedralja「FjetjaeShënMarisë」)内にあるイコン画の美術館。

オノフリ博物館

入場料:400レク(≒ 662円 )

開館時間
<冬期 10/16 – 4/30>
火 – 土: 9 – 16時
日: 9 – 14時

夏期 5/1 – 10/15>
毎日: 9 – 19時

公式ページはこちら

ちなみにオヌフリ(Onufri)とは16世紀に活躍したイコン画家。ベラトに絵画の学校を設立した人物でもあります。

初めてイコン画にピンク色(オヌフリレッド)使ったことでも知られています。

オノフリ像
オヌフリ像

聖三位一体教会

聖三位教会
ビザンツ様式の聖三位一体教会
(The Churches of St. Trinity / Kisha e Shën Triadhës)
聖三位教会
教会の背後からの眺めは城内一ともいえる大パノラマ
遠くに見えるのはシュピラグ山(1197メートル)

ブラケルナエの聖マリア教会

13世紀に建てられた、城内で最古の教会(St. Mary of Blachernae Church /  Kisha e Shën Mëri Vllahernës)。

5世紀の教会跡地の上に建てられたとのこと。

ブラケルナエの聖マリア教会
レンガの色が途中であからさまに変わっている

聖ジョルジェ教会( Kisha e Gjergjit)

聖ジョルジェ教会
聖ジョルジェ教会
教会とも民家とも形容しがたい独特な建物

貯水槽

貯水槽
貯水槽の外観
一見しただけでは素通りしてしまいそうだが、中に入ることができる
貯水槽
貯水槽の内部
深さ5メートルほどの空間が広がりヒンヤリとている。
天井には雨水を通すための穴あり。
中庭

展望台

城の南端には展望台があり、ベラトの街が一望できます。

展望台
西に見えるのはシュピラグ山
展望台
東に見えるのはトモリ山

街の東には多くの穴があるトモリ山(Tomorr)。
西には波打つ形のシュピラグ山(Shpirag)。
そして東西を貫くオスム川(Osum)。

この地形に関しては、次のような言い伝えが残っています。

その昔、トモリとシュピラグという巨人の兄弟がいた。

二人はある美しい女性、オスムを巡って戦った。

トモリはシュピラグを剣で切りつけ、シュピラグはトモリに大砲を放った。

最後は相討ちとなり二人とも死んでしまった。

悲しみに暮れたオスムは涙を流し、やがてそれは川となった。

入場料300レクのところ、南の門から入れば無料(合法)

ベラティ城は2時間ほどでだいたい見て周れると思います。

入場料は300レク(≒ 496円 )

ただしこれは東側にあるいわゆる正門から昼間(9-19時)に入場する場合のみ。

それ以外の時間はチケットオフィスが閉まっているため、無料で入ることができます。

ですが、オススメは南の門から入るルート(グーグルマップには途中までしか表示されていない)。

ベラティ城へのアクセス

舗装されておらず傾斜もそれなりにあって少し疲れますが、昼夜問わず入場チケットを買わずに入ることができます。

途中には聖ミカエル教会(St. Michael Church / Kisha e Shën Mëhillit)も。

聖ミカエル教会
聖ミカエル教会
聖ミカエル教会
裏入場ルート沿い断崖絶壁に建っている聖ミカエル教会

この教会を訪れる場合は必ず通る道でもあるので、こちらのルートがオススメです。

もちろん合法。

このルートから入り、正門から出てもチケットのチェックはありませんので、ご心配なく(笑)

ベラティ城

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

コメント

コメント一覧 (1件)

  • 歴史を感じる素敵なところですね。また次回の度情報楽しみにしております。

コメントする

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

目次