オフリドからアルバニアへ入国した私は、首都のティラナで1週間ほど滞在した後、南方面を周遊することに。
まずは中部の街「ベラト(Berat)」へ。
古くはアンティパトリア(Antipatria)と呼ばれていた歴史のある街です。
オスマン帝国時代の町並みが保存されており、2005年に世界遺産に登録されていた「ジロカストラの博物館都市」の拡大登録という形で、2008年に世界遺産リストに加えられました。
今回はベラトで宿泊したゲストハウス「Hava Baci」についてご紹介します。
ベラトの概要
まずはベラトの街についてざっくりとつかんでおきましょう。
ベラトも他の街と同じく新市街と旧市街に分かれますが、見どころは旧市街に集中しています。
旧市街は「ゴリツァ地区」「マンガレム地区」「カラヤ地区」の3つのエリアに分かれています。
ゴリツァ(Gorica)地区
街を東西に貫くオスム川。その南側に広がるのがゴリツァ地区です。大部分は坂道ですが、傾斜は後述のマンガレム地区ほどキツくはありません。
オスマントルコ時代に作られたゴリツァ橋(1780年建造)や、東方正教の教会(聖スピリドン教会、聖トメ教会)が見られます。
マンガレム(Mangalem)地区
オスム川の北側に広がるのがマンガレム地区。
大通りにあたる「Rruga Antipatrea」を除けば、大部分が石畳の坂道です。
「千の窓の街」の異名を持つベラトの代表的な街並みが広がっています。
カラヤ(Kalaja)地区
マンガレム地区にある丘の上にはベラティ城の跡地が残っていますが、その城内はカラヤ地区(カラヤとはアルバニア語で「城」の意味)と呼ばれ、今も現地の方が生活しています。
このカラヤ地区には見どころが多いため、詳細は後日別の記事で書きたいと思います。
ゲストハウス「Hava Baci」のレビュー
それでは本記事の本題、私が宿泊した宿についてご紹介しましょう。
私が宿泊したのは「Hava Baci」というゲストハウス。
マンガレム地区の石畳&坂を3分ほど登ったところにあります。
個室とドミトリーが一部屋ずつあるのですが、私は個室の方に宿泊。
一泊13.8ユーロ (≒ 2,244円 ) でした。
良かった点
個人的にはかなり満足できる滞在となりました。良かったのは以下の点です。
- 窓からの眺めが良い
- 内装がオシャレ(窓の形からおそらくベラトの伝統家屋のスタイル)
- エアコンの効きが良い
- シャワーの水圧も良い(某旅番組のようですが)
- 冷蔵庫が付いている
- ランドリーサービスが無料
- 宿のオーナーのホスピタリティがグッド(バスターミナルに車で迎えに来てくれる)
- 夜がとにかく静か
夜の静かさは想像以上でした。なにせナメクジが床を這いずり周るジリッジリッという音すら聞こえてくるほど。
ナメクジが部屋にいたこと自体はマイナス評価かもしれませんが(笑)
唯一の難点は、丘の上に位置していること(良い眺めの裏返し)
あらゆる点で満足度の高かったHava Baciですが、唯一のマイナスポイントがその立地。
宿は石畳の坂道を3分ほど上がったところにあります。
街の中心部との距離は近く、街で一番大きい「CONAD」という大型スーパーまで5分程度ではあるものの、毎日の行き来が結構大変でした。
しかも石が長年の摩耗から滑りやすくなっており、正直歩きづらいです。
ただし高いところにあってアクセスに難があるのは「眺めが良いこと」の裏返しでもあります。
どちらを取るかで好みが分かれることでしょう。
坂道+石畳ということでスーツケースも引いていくことができませんが、
チェックイン・チェックアウト時は、宿のオーナーが一緒に運んでくれるので、その点は心配いりません。
ベラトの注意点【40℃以上にもなる猛暑に注意】
夏の暑さは想像を絶するので要注意。
私が滞在したのは6月下旬でしたが、それでも最高で40℃に達することもあるくらい凄まじい暑さでした。
ベラトの方に聞くと、暑さの原因は山に囲まれた地形にあるようで、7,8月には45度くらいまでにもなるそう。
単に暑いだけではありません。先述した通り坂が多いという地形もハードさに拍車をかけます。
真夏の滞在は避けた方が無難かと思います。
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