ベラトに滞在した後はさらに南へ下り「ジロカストラ(Gjirokastër)」へ向かうことに。
ジロカストラは、ベラトに先立ち2005年に世界遺産に登録された街であり、オスマントルコ時代の伝統的な街並みが保存されています。
屋根までもが石でできた石造りの建物が特徴で、「石の街」という異名が付いているほど。
この記事では、
- ジロカストラの見どころ
- 宿泊したゲストハウス「Babacari」のレビュー
- ジロカストラ発祥の伝統料理2選
について書きたいと思います。
見どころ【ゼカテ・ハウスが特にイチオシ】
オールドバザール
元々は17世紀にできたオスマン様式の市場。
ただし今見られるのは、19世紀にに発生した火災を受けて再建したものです。
土産屋やカフェなどが軒を連ねており、かなり観光地化されています。
石板にアルバニア国旗やジロカストラの街並みを掘った工芸品も売っています。
少し重いものの、「石の街」だけにお土産にはピッタリ!
私も長旅でなければ買っていた可能性大。
写真撮ってなかったのが心残り…
オベリスク(Mëmëdheu ABC)
オールドバザールの近くにはオベリスクが建っています。
建てられているのは、1908年にジロカストラで最初に設立されたアルバニア語学校の敷地内。
当時オスマントルコの統治下にあったアルバニアでは、アルバニア語の教育は許されていませんでした。そんな状況下で設立された語学学校は、アルバニア民族の教育の象徴でもあったのです。
このオベリスクはそれを記念して建てられたものです。
ジロカストラモスク(バザールモスク)
オールドバザールの近くに建つ、1757年建築のバザールモスク。
共産主義・無宗教国家時代も取り壊しを免れた唯一のモスクです。
ジロカストラ城
諸説あるものの12~13世紀に建てられた、バルカン半島で最大級の城。
共産主義時代の1970年代まで刑務所として使われていたという負の歴史を持っています。
城内には博物館も。入館料300レク (≒ 497円 ) 。
ジロカストラの歴史に関する資料や、民族衣装などが展示されています。
ジロカストラでは、5年ごとに「ジロカストラナ民族文化フェスティバル」が開かれており、その会場がジロカストラ城の屋上にあります。
このフェスティバルでは、アルバニア民族の音楽・舞踊・伝統衣装などを鑑賞できるようです。
前回の開催は2021年5月、次回は2026年5月。
今年開催年だったにもかかわらず、タイミングが合わずに見ることができなかったのが残念!
<ジロカストラ城>
入場料:400レク (≒ 663円 ) (内部の博物館300レク)
開場時間:
4~9月 09:00 ~ 19:00
10~3月 09:00 ~ 17:00
スケンドゥリ・ハウス
旧市街には、ユネスコにより文化財として指定されている伝統家屋が500以上あります。
代表的なのが、1700年代初頭に建てられたスケンドゥリ・ハウス(Skenduli House)。
当時の家主の子孫の方が今も実際に暮らしています。
暖炉が多いほど裕福な家庭と言われる中、この家には9つもの暖炉があり、ジロカストラでも最も裕福な家庭の家だったそうです。
内部の家具や調度品はすべて「当時物」というから驚き。
ゼカテ・ハウス
1811年建築のゼカテ・ハウス(Zekate House)は、この地の行政官(パシャ)だったBeqir Zeko氏の家。
塔を意味するクラ(kullë) と呼ばれるツインタワーが特徴で、19世紀の富裕層の典型的な家屋です。
最上階の4階には客をもてなすためのゲストルーム。
壁や天井に施されたきらびやかな内装は必見です。
エンヴェル・ホッジャの生家
アルバニアのかつての独裁者エンヴェル・ホッジャ(Enver Hoxha)はジロカストラ出身。
彼の生家が今も廃墟として残っています。
観光地として管理もされておらず無料で見ることができますが、いつ崩れてもおかしくない状態なので中に入るのは控えた方が良いかも。
「Evil」「Fuck」「Dead」「SM(!)」など物騒な落書き多数。焚火の跡すら見られたのでかなりぞんざいに扱われているのは確か。
ダークツーリズムがお好きな方はぜひ。
ゲストハウス「Babacari」レビュー
私が宿泊したのは、バスステーション(といってもガソリンスタンド脇の単なるスペース)から徒歩10分ほどの距離にある「Babacari」
個室で1泊15.3ユーロ(≒ 2,497円 )でした。
以下の写真は共用スペース。かなり広々としています。
キッチンもありインスタントコーヒーが置いてあります。
総合的な満足度はかなり高かったです。
評価が分かれそうなポイントは、「バスターミナルから近いものの、見どころが集中しているエリアまで坂を上る必要がある」という点ですね。
ジロカストラ発祥料理はいかが?
ジロカストラにはこの地発祥とされる伝統料理が2つあります。
2か月間アルバニアに滞在しましたが、どちらも他の街では見つけることができませんでしたので、見つけたらぜひ食べてみてください。
チフチ(Çifti)
チフチとは、お米・ハーブ・チーズを混ぜて揚げた、アルバニア版の焼きおにぎりともいえる料理。
米料理と言えばほぼリゾットというアルバニアにあって、カリッとした触感の米料理は珍しくなかなか美味しかったです。
どの店でもだいたい200~300レク程度とリーズナブルなのもポイント。
なおチフチを食べるのにオススメのレストランは、オールドバザール近くにある「KODRA」。ジロカストラに1週間滞在しすべて外食していた私が一番気に入ったレストランです。
何といっても景色が抜群に良いです。
シャプカット(Shapkat)
シャプカットはコーンフラワー、オリーブオイル、ネギ、牛乳などを混ぜて作ったトウモロコシのキャセロール。
一緒に添えられるヨーグルトをつけて食べます。
通常はフェタチーズとほうれん草が入っていますが、ネギやキャベツなどが入っているパターンもあります。
コメント
コメント一覧 (1件)
けいさん 元気してる?
ティラナで会った某旅人です(←キ〇〇〇の脳内では全身に刺青が入ってる)
いろいろ予定が変わってプリシュティナに沈没中
いつ頃コソボに入るの?